山中湖には着いたけど・・・ |
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真っ暗で、湖なんか見えないよ〜。
朝6時か7時、遅くても8時頃には出たいと思っていたのですが、ダーリンにまだ行っちゃだめだと引き止められ、家を出たのは10時を過ぎてしまいました。
今日の予定は、大垂水峠経由で山中湖へ行き、山中湖を一周したいと思っていたから、走行距離は140kmを超える見込みだったので早く出発したいと思っていました。それでも、帰りは夜になるでしょうけど、明るいうちに道志みちを抜ければあとは町の灯りの中で恐くはないだろうと。
今日は山中湖へ行くから早く出たいのだと言うと、相模湖で引き返してきたら?と言うダーリン。だけど、行くと決めたら行かなきゃ気が済まない私なのです。
時計を見たら、もう10時を過ぎているじゃないですか。もう、泣きたいほど遅いよ。
往路は86kmの見込み。5時間と見積もって(ここでもう間違えてるよ)到着は3時。山中湖の周り15kmを一周して30分。
とにかく明るいうちに山中湖に着いて、帰りは暗くなっても仕方ないと思って決行します。 |
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ローディおじさんたちとバトル? |
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境川の道が悪くなるあたり、常盤で境川を抜け町田街道に入りました。
相原三叉路の先の信号で止まろうとした時、3人の男性ローディに抜かれました。
赤信号で3人が止まった後ろに私も止まり、ちょっと太めだけど逞しいお尻と太腿のローディさんたちだなあ、競うつもりはありませんからどうぞお先に、と言う気持ちで見ていました。
信号が青になりスタートしましたが、その先は道が狭く、ローディさんたちはスピードが出せません。
ローディさんさえ歩道を走るほど車も多くて狭い車道です。だから、私も付いていくことができました。
また信号で止まったとき、見ると、ヘルメットからはみ出た髪の毛には白髪が混じっています。
なんだ、いい体してると思ってたけど、おじさんじゃん。負けずについてっちゃおうか、と少し戦闘モードに入ります。
案の定、走りやすくなっても、苦も無く着いて行けます。
私が後ろに着いてるのは、最後尾の男性は感付いていたのでしょう。
何度目かの信号ストップで、明らかに後ろを見たので、サングラスを通してだけど目が合って、私はつい笑ってしまい、おじさんも笑みをこぼしました。
「どちらまで行くんですか?」と聞かれ、「これから山中湖まで行こうと思っています。」
「ほぉ〜。」と言って、前の男性ふたりに「後ろのご婦人はこれから山中湖に行かれるそうですよ。」と言ってます。
おふたりも感心された様子。
信号が青に変わったので再スタートしたら、スピードが上がりました。先頭のおじさんは、後ろに女が着いてきていると今気が付いて、ペースを上げたな?離されるもんか、と私もペースを上げます。
最後尾の男性は、信号で止まるたびに手信号で合図してくれます。
今度は左に止まる信号。相原十字路で右折するためです。私は止まった3人に頭を下げて前を通り過ぎます。
そのとき、先頭の男性をもっとよく見たら、白髪だし顔のしわも深くて、結構な年配に見えました。
でも3人ともいい体格してました。
挨拶をして別れました。楽しかった。 |
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揺れる心 |
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大戸の手前だったと思うのですが、城山方面左折の表示がありました。
11時半頃だったと思います。今日は出遅れたから、大垂水峠はまたの機会にしようか。
さっき、ローディおじさんに山中湖へ行くと答えたとき、「大垂水峠経由で。」と喉元まで出かけていましたが、言わなくて良かった、と思いました。いや、言っていたら、ここで迷うことは無かったかもしれません。
地図を見ると、城山方面に曲がっても結構南下してから津久井湖の南に回ってR413に入るので、大垂水峠まで行ってもそんなに変わらないような気が、そのときはしました。
よって、予定通り大垂水経由で行くことに決定。 |
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大垂水峠〜千木良 |
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町田街道入口から国道20号に入りました。高尾山に行ったときと同じ道で懐かしく思いました。
今日は、それよりもっと遠くへ行くんだ。
国道20号。長い上り坂が続きます。私はなぜか思い違いをしていて、大垂水峠は国道413号に入ってからだと思っていたので、国道20号で上り坂にこんなに苦しんでいたら、大垂水峠に上るときはどうなっちゃうんだろうと思いながら走っていました。
ローディさんがまた軽く私を抜いていきます。
しばらく行くと、そのローディさんは飲み物ブレイクをしていたので今度は私が抜きました。どうせまたすぐ抜かれるんだろうと思いながら。
だけど、なかなか抜かれません。
坂を上り続けていると、前方の崖のような山道を登るグループが見えます。
山登りが好きな人もやっぱり居るんだなあ、サイクリングに慣れた私は、もう好んで山登りはできないなあ。
12:11 大垂水峠に到着
なんてことを思っていると大垂水峠の看板が。
え?もう、大垂水峠?まだ国道20号なのに?
地図を見て、私の勘違いだと言うことに気付きます。
止まったついでに、今日初めてのドリンクブレイク。
その間、さっきのローディさんが私を抜いて行きました。今頃?
12時過ぎです。大垂水峠で結構上ったから、山中湖はやめて相模湖経由で帰ろうか。
やっぱり、山中湖へ行こう。
湧水ラーメン。ノールさんのブログに出ていたお店はここですね。
時間があれば寄ってみたいけど、おなかもすいていないのでパス。
その前の道からの景色は素敵でした。
ここまでの
走行時間:1:51:30 平均速度:18.7km/h 走行距離:34.86km 最高速度:42.0km/h
峠のあとは下り坂。気持ちよく下りていきます。
千木良の地名に気を付けながらしばらく走っていると、また前方に山々の素敵な景色が広がります。
気持ちのいい下り坂。写真を撮りたいけど、家々や電柱が邪魔していい撮影ポイントがないので坂を下り続けます。
やっとポイントを見つけたときは、坂を下りきっていました。
12:27 千木良着
バス停があります。どこだろうと見てみると千木良。交差点の名前として信号機の下に標識が出ているだろうと思っていたらそれはなかったので、ここで止まらなかったら、気付かずに通り過ぎてしまうところでした。
千木良を鋭角に曲がって行きます。 |
大垂水峠〜千木良 |
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道志みち |
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三ヶ木の交差点で、また3人連れのローディさんたちを見ました。またおじさんです。
この方たちは逆方向でしたので、何のふれあいも無く。
三ヶ木で右折して、青山でまた右折。いよいとR413、道志みちです。
道志みちに入ってまもなく、山中湖まで46kmの標識。
今から46km?1時前です。着くのは4時になっちゃうかな。
途中、空模様があやしくなってきました。晴れ間は見えるのですが、所々に雨雲が浮かんでいます。
きれいでまっすぐな道。前に車で来たとき、チャリで走ってみたいと思った道です。
でも、やがて、チャリでは走りたくないと思った道にも入ります。
それでも、時々山の素敵な景色に目を奪われ、何度か写真ストップします。
帰りは暗くて撮れないと思うからなおさら。もっと撮りたいけどきりがないのでスルーすることもしばしば。
雨も落ちてきましたが、走っていると全く気にならない程度です。
長い長い坂を上り続けます。いやになるくらい上り続けます。
13:48 よこやまざわ橋
最高地点と書かれています。
てことは、あとは下り?
でも、うちから山中湖まで86kmの見込みですが、まだ50kmも走っていません。まだまだ先は長い。
ここでクッキーを1個食べておこう。
14:09 湯川屋前
月夜野という所にお店がありました。先に上り坂が見え、山中湖まで34km。この先カーブ多し走行注意とあります。
ここまで、信号も無く、写真ストップ以外は道志みちを止まらずに走って来たので、ここで一休みしましょう。
自販機のホットコーヒーを1本。
湯川屋の前のベンチに座って飲んでいると、前を外国人の男性がふたり、ドロップハンドルのバイクに乗って通り過ぎていきます。背中には大きなリュック。
ここを通ると言うことは、やはり山中湖に行くのね、あんな重そうな荷物を背負って。
元気が出ました。私も頑張ろうと。そのときは、彼らも日帰りだと勝手に思い込んだから、尚更奮起したのです。
中年の小径車に乗った男性がお店の前に止まって休んでいます。
再スタートしてその前を私が通り過ぎるとき、その男性と目が合ったので会釈しました。なんだか、同じ苦しみを味わっている同志のような温かい微笑みでした。道志だけに・・・さぶ。
この道しんどいねぇ、君もよく頑張るねえ、と言わんばかりの顔でした。
湯川屋の前を過ぎて両国屋の前の道・・・ヘアピンカーブです。
ギョッ!この先こんな坂が続くのか?無理はよそう、と足をついてしまいました。そのカーブも10mほどチャリを押して歩きます。が、押したのはここだけ。
このあとの山中湖まで休憩は3回。
1回は、お尻がしびれてきて肩がこって痛くなってきたので、少しストレッチをするため。
次は、まだ行けるけど道のりは長いので休んでおこう、て感じ。
3度目は、今日出会った外国人と写真撮影のとき。
道志みちを走りながら、道志みちランが結婚みたいだと思いました。
結婚を決めたときには、他の人のことなど目に入らず、相手に一直線です。
本当に幸せになれるのかと多少不安はあっても、そんな先のこと心配しても仕方ない。
なるようになるさ。
そうして結婚して、喜びを分かち合い、苦しみを乗り越えるものなんですね。
勾配に合わせてギアを駆使しながら上り続けます。道が平らに見えたり、下り坂に見えても、ペダルが軽くならないのは、目の錯覚でしょうか?本当はまだ上り続けているのでしょうか?
もう、ここまで来たら山中湖に行き着くしかないけど、帰り、体力は残っているんだろうか。
足も疲れと冷えで痛くなってきているので自信がなくなってきました。
でも、泊まろうにも、眼鏡もコンタクトの洗浄液も持って来てないから、帰るしかないですね。
3時か4時頃山中湖に着けばいいなと思って頑張ったのですが、山中湖1周はとうにあきらめております。
山中湖につきあたったら左折してきららとかいう公園で休んで帰ろう。
でも、山中湖の手前の長〜い上り坂を上り切ったのは5時近く。
そのまま行けば良かったのですが、出会ったフランス人ふたりとしばらくそこで写真なんか撮り合ったものだから、そこをスタートしてまもなく真っ暗になっちゃいました。
山中湖に着いたけど、真っ暗で湖なんか何も見えませ〜ん。
だから、公園にも寄りませ〜ん。 |
道志みち |
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道志みちで出会ったフランス人男性ふたり |
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さっきの湯川屋の前で見かけた外国人男性ふたり。
しばらく行くと、彼らが道路の反対側で飲み物を飲んで休んでいます。
あれ?私追いついちゃったの?だいぶ後からスタートしたはずだけど。まさか、彼らは山中湖に着いて戻ってきてるわけじゃないよね?いくらロードでも、距離的にそれは無理でしょう。
へ〜ぇ、私、ローディを抜いちゃったんだ〜。
やがて、肩がこって痛くなり、道端で小休止。再び出ようと後ろを確認したとき、さっきの外国人が見えました。
やっぱり追いつかれたか。
ちょうど上り坂だったのでスピードを上げます。抜かれちゃうかな。抜くならさっさと抜いてくれないかな。こちらは若いローディとこんな長く辛い坂道でバトルする気はさらさらありませんから。
なかなか抜かれず、彼らが後ろにいることも忘れて走り続けます。
道志村役場のそばの大川渡というバス停のそばでドリンクストップ。外国人が見えません。
その5kmくらい先の道志道の駅の前で外国人が現れました。私を抜いてふたりで何か話しています。
おそらく、「寄って休んでいく?」「いや、ここはいいよ。このまま行こう。」とか言っているのでしょう。
立ち寄るのかなあ、と思っていたらそのまま前に進んで行きました。
黒いサングラスをかけた男性が前、ノングラスの男性が後ろを走って行きました。
ノングラスの方が辛そうに見えます。
やがてふたりは見えなくなります。
ロード、てそんなに軽いのかなあ。そんなに飛ばしていないのに、いとも簡単に私を引き離していく。いつかロードに試し乗りしてみたいなあ。
またしばらく行くと、ガソリンスタンドだったと思うのですが、さっきのサングラスの外国人が立っています。
また会ったね。目が合って、思わず私も手を振って彼の前を通り過ぎました。
彼も、サングラスをはずしてニコニコしながらしきりにうなずいていました。
ノングラスの彼が見えなかったのは、トイレ休憩でもしていたのではないかと。
そしてまた、しばらくひとり旅。
と、気が付くと、今度はまたノングラスの外国人が私の横を抜いて通り過ぎようとしました。
思わずふたりとも笑みを交わします。
「あれ?もうひとりはどうしたの?」
彼は自分のペースで速く走りたいから、ノングラスの彼が先に行ってしばらくしてから追いかけてくるそうです。
前を行く彼に私は尋ねました。ここからも英語の会話です。
「どこから来たの?」 「フランス。」
「日本に住んでるの?」 「いや、でも彼が日本に住んでいる。」
「日本のどこに住んでるの?」 「東京」
「いつ日本に来たの?」 「3ヶ月前。来週フランスに帰るから、今日が日本での最後の週末なんだ。」
並んで走ったり、車が来たら彼が前に出て私が後ろに下がり。
「気にしないで、先に行っていいわよ。」 「オーケー、オーケー。」
彼は、先に行こうとしないのでまた並んで「でも、私も嬉しい。」
ずっと上り坂なのに、よく息も切らさず話しているなあ、私。
彼は言いました。「こんなシティバイクで走ってるからとても驚いたよ。」「でも、これギア14段あるのよ。」
「あとで、一緒に写真を撮りましょう。それから、(後から来る)彼の写真も撮りたい。僕が一番で彼が2番に来るところを。」
上り坂はまだまだ続きます。もう、彼のスピードについて行けません。彼も自分のペースで上り出しました。
途中で彼は飲み物を飲んでいます。私を待ってくれているのかと思ったら、私が追いつく前にまた進みます。
それにしても長い、この坂。会社のローデイSiさんが言っていました。「道志みちは、最後の坂が大変だけど、それが過ぎれば山中湖だから。」
この坂のことかぁ。こりゃしんどいわぁ。スピードもひどいときは6km/hまでに落ちました。でも、足を着くほどじゃないんだなあ。
そして、トンネルの手前。彼がまた止まっています。
今度は私が近付いてもスタートしません。
「あー、しんどかった。」(in English)
彼「あとは、このトンネルを越えたら、坂を下るだけで、もうすぐ山中湖だよ。」 私「Really?」
彼が、自分のカメラを自分たちに向けて一緒に撮ろうとするので、「カメラスタンド持ってるよ。」とゴリラポッドを出しました。
彼は心得たようにゴリラポッドを彼の自転車のサドルに取り付けて、私もサングラスをはずしてふたりでジャパニーズスタイルでピース。
写真の確認。
「Oh,beautiful.」 「やだー、私疲れてる。目の下のクマがひどい。」
「サングラスかけてもいい?」「いいよ。」
彼のカメラで撮ると明るく撮れているのに、私のカメラでは暗く写ります。どうして?
「僕のカメラはいいカメラなんだ。」 「日本製?」・・・ウケました。
「今日はこの辺で泊まるの?」 「そう。初めて畳の部屋でふとんで寝るのが楽しみなんだ。」
私は、日帰りで帰らなきゃならないから先を急ぎたいと言う振りだったのだけど。
彼のリュックの中の携帯電話が鳴りました。後ろの彼からのようです。電話が切れたので彼がかけ直そうとしていますが、日本語がわからないから、と私に彼の携帯を渡します。
コンピューターの女性の声で、番号の前に「186」を押してくださいと言ってます。それを彼に伝えて、言われたとおりにすると、電話がつながりました。
フランス語で話しています。私、大学での第2外国語はフランス語でしたが、全くわかりません。やっぱりフランス語のサウンドはきれいですね。
やがて、サングラスの彼が遅れて到着。「遅くなってごめん。」
それからまた、3人で撮ったり、彼らのツーショットを撮ってあげたりしました。
止まってたら、とーっても寒くなってきました。
あたりも急に暗くなってきました。
ヘッドライトとテイルライトを点けてスタート。
すぐ真っ暗になりました。
サングラス、ノンサングラス、私の順に走ります。
寒い!暗い!
やっとグースの看板が見えました。岩風呂のつかみどりの看板は見ることはなかったけど(ブログ記事2007年12月16日「山中湖へチャリナビでドライブ」参照)。
彼らが何か相談したのち、コンビニに寄ったので、私は急ぐからと言って、止まらずにそのままサヨナラを言って走り過ぎました。 |
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山中湖のどさんこラーメンで休憩 |
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5:15 山中湖到着
やがて丁字路にぶつかりました。
真っ暗で湖なんか何も見えません。
ウェ〜ン、いったいここまで何しに来たんだぁ。山中湖と富士山を見るためじゃなかったの?
それもあるけど、ここまで走ってくることが目的だったかもしれません。それでよしとしましょう。
それにしてももう、寒い、寒い。湖にぶつかって曲がったところで、袖なしのジャケットの下にウインドブレーカーを着込みます。
見るべきものもないので、「5:15山中湖到着。心配しないで、気をつけて帰ります。」とダーリンにメール。
コーヒーを飲んで温まって休憩してから帰ろう。
コーヒーのネオンの看板は、どさんこラーメンというラーメン屋のものでした。
ここまでの
走行時間:5:43:40 平均速度:15.5km/h 走行距離:88.90km 最高速度:42.0km/h
やっぱり疲れていたんでしょうね。
自転車を停めて、サイコンやら何やらはずして荷物を持ってお店に入りました。
テーブルに着いたとき、サイコンがなくてあせりました。あ、落としちゃったのか?
バッグのポケットにしまったことが全く意識に無かったのです。
えーっ、何キロ、何時間、どのくらいの速さで来たという記録がわからなくなっちゃうのぉ?
外に見に行ったけど落ちていない。そうだ、きっとさっきウインドブレーカーをリュックから出したとき引っ掛けて落としたに違いない。
テーブルに広げた荷物をもう一度まとめて、さっきの場所に戻ろうと立ったとき、バッグのポケットにサイコンが入っているのが見えました。
あー、良かったぁ。
さて、コーヒーはあるけど、スイーツはなく、あとは普通のラーメン屋さん。
最初に出てきた緑茶がとても美味しかった。
静岡から取り寄せてるとかで、おいしいと、よく客に言われるそうです。
食欲がないのでコーヒーだけオーダー。
地図を見て、どうやって帰ろうかと思案。
もう、道志みちを走るの、いやだー。来るとき、結構坂を下ったから、逆にその坂を上るなんて・・・。
他の道は、県道を通って、246に出る道。チャリナビがそう言った。距離は70km以上。
道志みちを通って帰る道は70kmなかったはず。
もう、寒くて、足が痛くて、疲れた。あんな真っ暗(であろう)で、上り坂の多い道志みちを通って帰りたくな〜い。
この辺で泊まろうか。保存液入りのレンズケースはあったはずだから一日くらいレンズ洗わなくてもいいよ、もう。お店の人に薬局の場所を聞いて買ってもいいし。
で、ダーリンに電話で泊まりたいと言ったら、帰って来いと、真っ暗でも。
ちょっと電話で喧嘩になって、もうずっと帰ってこなくていいと言われたら、帰るしかありません。え?変?
帰るなら、朝家を出てからクッキーを一枚食べただけなので、ここで食べて体を休めてから行こう。
食欲がないので、お子様用ラーメンをオーダー。
待つ間にトイレに行ってから、大きなストーブの前に立って体を温めます。特に、冷えて痛い足。
ラーメンを食べたら体も温まり、おいしい緑茶をおかわりして、さあ、帰ります。
246に出る県道も険しそうで、暗い中初めての道も恐いし、246はアップダウンが多いので、やっぱり来た道を戻ることにします。 |
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帰りの道志みちは私の専有道路 |
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ラーメン屋では一時間くらい休んだみたいです。
18:21 帰途に着く
おかげで、帰りはうそのように元気でした。
お店で休んだせいもあるけれど、トンネルの手前の上り坂を過ぎると、長い長〜い下り坂なのです。
足を使うことなく、ずーっと楽でした。それで足もだいぶ休まったようです。
真っ暗で、車はほとんど通りません。片側車線の真ん中を、自分だけの道のように走りました。
車が来ると、早くから車のライトでわかるので、余裕を持って端に寄れます。対向車も来ないので、私を追い越す車は、私から十分離れてふくらんで抜いていきます。
車が前から来ると、まぶしくて行く先が見えにくいので、まだ真っ暗な方がチャリのライトだけでも走りやすい。
そのあと、心配した上り坂も、元気になったおかげで、全然苦になりませんでした。
立ち漕ぎなんかできるほど元気でした。
おなかが空いて来ましたが、一刻も早く家に帰り着きたくて、飲み物だけで我慢しました。
ダーリンが帰って来いと言ってくれて良かった。
泊まったら、また一日つぶれちゃうもの。
休んだだけで、こうやって帰ることができるじゃない。
やっぱり、決めたことは実行しないと気が済まない。そしてやり遂げる。
それが私の生き方なんだ。
往きは88.9kmを5時間余かかって行き、帰りは72.86kmを4時間ちょっとで帰り着きました。
往きの道志みちの上り坂は、長くて長くて長くて、ヤビツ峠、土山峠、善波峠なんて比じゃないですね。
帰りは、その長い下り坂が嬉しくて楽しくて、思わずMP3から流れるオレンジレンジの以心伝心を声を出して歌ってました。
坂を下れば下るほど、来るときはこんなに上ったのかと、いつものようにまた自画自賛です、よう上ったねえ、こんなしんどい道を、と。
下りでヘアピンカーブに来たとき、往路で足を着いた所かと思ったら違いました。こんなヘアピンカーブを上ってきたの?足も着かずに。
来るとき唯一押し歩きしたヘアピンカーブの路面には、超急カーブと書かれていました。そしてその先に、来るとき休んだ湯川屋。
おなかが空いたので、家から持ってきたメロンパンを食べたいけど、どこも暗くて止まる気にならず、ここまで来てしまいました。
お店に入ると時間がかかるし、外のベンチでパンを食べるのは寒いから、そのまま寄らずに進みます。と上り坂です。あ〜、やっぱり今の所で休憩してくれば良かった、と思ってもあとの祭り。
しばらくのち、広いスペースの所に数台自販機が並んでいる場所で、ホットコーヒーを買って飲みます。
まだまだ遠いものね。
そうこうして、道志道を抜け三ヶ木を過ぎた頃からでしょうか、明かりが増え、車も多くなってきたのは。 |
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帰り道パート2 |
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津久井湖の南側の日赤前という信号のあたりで、GPSにBATTERY LOWの表示が出ていたので、ここで電池を交換したとき、ダーリンにメールを送りました。
「今津久井湖のそばの日赤前と言う交差点。あと23キロ。」
するとまもなく「頑張って!」の返事。もう怒ってないのかな。元気が出ました。
先週通った道と同じように城山ダムを越え、上溝駅前を通り、今日こそは相生交番前で右折して相模原ゴルフクラブの前を通って予定通り木もれびの森入口まで来たのはいいけれど、走りやすい車道を走っていたら、どう走ったのか、気が付くと足元は木の根が張り巡らされていて自転車を降りることに。
あれぇ?どこ走ってるの?
とにかく広い道に出て、信号の見える方へ行くと、なぜか双葉2丁目の信号に出てしまいました。
でも、ここなら知ってる。あとは、自信を持って帰りました。
水道みち緑道は、アビオスで走るのは初めてです。
東林間駅の横で小田急線をくぐる道は、ママチャリのときは勾配が急だと思っていたのですが、今日はさんざん坂道を見てきたせいか、とてもゆるやかで短い坂に見えました。
ギアを下げずに軽く立ち漕ぎで上り終えちゃいました。
マンションの駐輪場に着いたのは22時40分。
昨年の夏のヤビツ峠の次くらいに疲れたかもしれません。
それでも、お風呂のお湯を入れている間にビールの350ml缶を飲んで(少しダーリンに飲まれた)、食事もしました。
そして、入浴後、しばらくブログを打つ元気も残っていました。
私、てタフ。 |
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風になった? |
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今日は、暖かいような寒いような日でした。
自転車を漕いでいる間は涼しいのですが、信号などで止まると汗が落ちてきます。でも、脱ぐとやっぱり寒いだろうと思うので脱ぎません。
夕方からはとても寒くなりました。
風も朝からありました。
前髪も立てるほど風を感じます。風の音もして強い風を感じます。追い風ではありません。なのに、抵抗がないんです。自転車はスムーズに進むのです。
これ、てもしかして、私、風になってる?
帰りの上り坂で向かい風に押し返されそうな場面もありましたが、今日は、何度も風に溶け込み、自分自身が風になったような気持ちに何度もなりました。 |
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